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◆痛ましい事故が続いた。昨年7月に福岡で5歳男児が送迎バスに9時間放置されて熱中症で死亡した。今年9月には静岡で3歳女児が車内に5時間置き去りにされ、同じく熱中症で死亡した。今月2日には岩手で降車を見落とされて一時閉じ込められたが、クラクションを鳴らして事なきを得た。広島でも似たような確認ミスが生じた
◆なぜ、同様の事故やミスが頻繁に発生するのか。人間だから完璧ではないが、単なるヒューマンエラーだと看過できない。初歩的な人為的ミスの代表格である失言で法相も辞任したが、事実上の更迭である。作為の有無に関係なく、ミスで生じた事象に対しては責任を取らなければならない
◆一方、製造現場における各種過誤の発生は企業に致命傷を負わせかねない。特に生命に直結する医薬品の製造では、その影響度合いは深刻だ
◆ここ数年相次いだ後発品の不正手順による製造や書類の虚偽記載などで医薬品業界は甚大な被害を被っている。現場と経営両面での徹底したGMP遵守が求められる。