産婦人科市場に強いあすか製薬ホールディングス(HD)と富士製薬の両社は、当初の売上目標を前倒しで達成する見通しを示している。あすか製薬HDは、産婦人科領域での売上トップを当初の2025年度から前倒しして22年度に達成できると予測。富士製薬は、「女性医療領域」の売上目標を1年早い2023年9月期にも達成する計画だ。売上規模は両社それぞれ200億円程度と見られる。市場調査の富士経済によると、不妊治療への保険適用、婦人科系疾患の治療に対する認知の広がりにより市場が拡大すると分析しており、こうした拡大の流れに両社が乗る格好だ。
あすか製薬HDの目標の前倒し達成は「自社分析による最新の予測」として開示したもの。見込み売上など詳細は明らかにしていないが、23年3月期末の産婦人科領域の主要製品売上高合算は185億円の見込み。開示資料に掲載されていない製品もあり、来年度には目標だった「200億円超」が視野に入っているものと見られる。
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