田辺三菱製薬と第一三共は、DPP4阻害剤「MP-513」(一般名:テネリグリプチン)とSGLT2阻害剤「TA-7284」(一般名:カナグリフロジン)の国内共同販売契約を締結した。現在、田辺三菱が両剤の国内開発を進めており、承認取得後は、両社が1ブランド2チャンネルで共同販売を行う。
糖尿病を将来の重点領域とする田辺三菱は、承認申請中のテネリグリプチンと、第III相試験実施中で2013年に申請予定のカナグリフロジンを戦略製品に位置づけ、国内で開発を進めてきた。糖尿病治療領域が多様化する中、きめ細やかな情報提供を行うためには、十分なMR数が必要と判断。国内で強力な販売基盤を持つ第一三共と提携することで、医療機関への情報提供を強化する。
一方、第一三共は、糖尿病領域で開発パイプライン・販売製品の取り扱いはないが、テネリグリプチンとカナグリフロジンの製品特性を高く評価し、田辺三菱との共同販売を決めた。糖尿病領域での本格的な事業展開については、今後検討を進める方針。