厚生労働省医政局研究開発振興課は、今年度から新たに整備する「日本主導型グローバル臨床研究拠点」の公募要領を公表し、「ICH‐GCPに準拠した国際共同臨床研究の計画を、国際的な規制の違いを反映して企画立案できる」など、同拠点に必要となる主な機能を示した。
厚労省はこれまでもグローバル臨床研究拠点を整備してきたが、従来は海外発の国際共同研究に日本が参加するための橋渡し役に力点を置いていたのに対し、新事業では、自らのリーダーシップで国際共同研究を進める体制を重視するのが特徴だ。
補助期間は5年間を想定しており、公募で2カ所を選定する予定。
ICH‐GCPに準拠したデータの信頼性を確保するためのデータマネジメント体制・システムを持っていることや、参加する国内外研究機関の調整・教育、シーズに関する国際的な調査、知的財産管理なども拠点に求める。