厚生労働省は5日、理化学研究所と先端医療財団が申請したiPS細胞(人工多能性幹細胞)を用いた滲出型加齢黄斑変性の臨床研究に関する実施計画を、厚生科学審議会科学技術部会に報告した。これを受け、iPS細胞を用いた初めての臨床研究について、今月下旬に開催する審査委員会で実施計画や細胞の品質・安全性等を審議する。
同研究は、iPS細胞を用いた臨床研究として、初めて国に実施申請が行われたもの。滲出型加齢黄斑変性の患者の皮膚細胞からiPS細胞を作製し、それを網膜色素上皮細胞(RPE細胞)に分化させてRPEのシートを作り、変性した網膜の黄斑部に移植することで、視機能を回復させる再生医療の有効性、安全性を確認する。
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