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【日医工・田村社長】ジェネリック医薬品企業世界トップ10に挑戦‐11年度にも海外進出へ

2009年01月16日 (金)

田村社長
田村社長

 日医工は14日、世界への挑戦をビジョンに掲げる2009012年まで4カ年の第5次中期経営計画「Honeycomb2012」を発表した。新中計では、世界ジェネリック医薬品メーカートップ10入りへの「躍進」を柱に六つの挑戦を打ち出し、最終年度に売上高は約3倍増の1330億円、営業利益は約4倍増の190億円の達成を目指す。15日に都内で記者会見した田村友一社長は、「11年度に売上高1000億円を達成した時点で、海外に進出していきたい」と述べ、最大市場の米国と東アジアを視野に、本格的な海外進出を目指す考えを明らかにした。

 同社は、昨年6月にテイコクメディックスを子会社化し、国内GE薬メーカートップに躍り出た。そのため中計では、世界への挑戦を謳い、「創造」「企業力」「成長」「躍進」「融合」「超品質」の六つの挑戦を掲げた。特に日医工グループが自ら、国内GE薬市場を創り出していく姿勢を鮮明にし、年率25%以上のダントツの成長によって、世界GE薬メーカートップ10入りを目指す方針を打ち出した。効率的なHoneycomb(ハニカム:蜂の巣)構造で企業力を強化し、日本のGE市場を創造することで、世界のGE市場に挑戦するための企業基盤を構築したい考えだ。

 田村氏は「世界を視野に入れる上で、国内でのライバルは中堅新薬メーカー、海外GE薬メーカーになる」との認識を示した上で、「3年間は国内の基礎固めが先決になるが、売上高1000億円を達成した時点で海外進出をしていきたい」と述べ、中計期間中に海外進出を目指す考えを明らかにした。具体的には、米国、東アジアをターゲットに、注射剤中心の海外展開を進める方針で、特に最大市場の米国では、注射剤GE薬メーカーに製品導出を行っていく。ただ、企業買収による海外進出については、「考えていない」と否定した。

 また中計では、12年までに56成分109規格の収載を予定し、流通戦略として広域卸を中心とした卸ルートの強化を打ち出した。年率30040%の伸長をベースに、最終年度には卸ルートの売上高1109億円、売上構成比83・4%にまで拡大する計画だ。さらに、DPC病院市場、調剤薬局市場への営業体制強化も推進する方針だが、現有270人体制のMRは増員しない予定。

 高品質を超える「超品質」への挑戦では、比較臨床試験、日医工独自の品質試験を実施すると共に、新たに「日医工品質基準」の策定によって厳格な品質保証を確立し、医療機関からの信頼獲得を目指す。

 さらに、生産・供給体制に関しては、内服固形剤の生産を10年12月に稼働予定の滑川工場に移管する。今年6月には連結子会社3社の統合が予定されており、存続会社となる「日医工ファーマ」の埼玉工場、滑川第二工場を付加価値製剤、顆粒剤の生産拠点としてリニューアルし、12年には43億錠の生産・供給体制を構築する計画だ。ただ、半数は提携先のニプロを中心とした協力工場に生産を委託する。

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