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【バイエル薬品・ロビンスキー社長】プラス成長復帰で反転攻勢‐スペシャリティ化を加速

2009年03月27日 (金)
yakuji_photo
ロビンスキー社長

 バイエル薬品のジャン・リュック・ロビンスキー社長は26日、都内で開いた記者懇談会で、「2008年は長い停滞期からプラス成長へ転換し、市場を上回る成長路線に復帰できた」と統合効果を強調。「今年は3製品の上市で市場成長率の2倍を目指したい」と目標を語った。また、スペシャリティ製品が51%に拡大し、製品ポートフォリオの大幅な変革を達成したことから、「開発予算の81%をスペシャリティ製品開発に投入し、アンメットニーズに焦点を当てたスペシャリティ・ファーマとして、成長を加速させていきたい」との考えを示した。

 同社の08年度売上高は、0・5%増の1570億円(薬価ベース)。高脂血症治療薬「ゼチーア」、腎細胞癌治療薬「ネクサバール」がドライバーとなり、昨年7月以降には市場成長率を超える3・8%の成長率を達成し、プラス成長に転じた。ロビンスキー氏は、「昨年は、成長路線に復帰すると共に、製品ポートフォリオをスペシャリティ製品にシフトする大きな成功の年となった」と振り返った。

 09年は、閉経後骨粗鬆症治療薬「ウェールナラ」、高リン血症治療薬「ホスレノールチュアブル」を新発売したことに加え、「ネクサバール」の肝細胞癌適応の承認が見込まれている。開発パイプラインも第III相試験段階に14品目がステージアップしてきたことから、ロビンスキー氏は「年内には市場成長率の2倍を達成したい」と前向きな目標を示した。

 また、ドラッグラグの解消にも積極的に取り組む考えを表明。実際、09年には第II相試験、第III相試験における国際共同治験の割合が83%に達する見込みだ。さらに、開発予算の81%をスペシャリティ製品開発に投入する方針を掲げ、スペシャリティ・ファーマとして成長を目指す姿勢を鮮明にした。

 ロビンスキー氏は、中長期的な見通しについても言及。「新しい薬価制度が導入されても、われわれはイノベーティブな製品ポートフォリオを持っているので、中長期的な日本市場での成長にも楽観視している」と自信を示した。

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