オーガナイザー
中南秀将(東京薬大薬)
輪島丈明(名城大薬)
薬剤耐性(Antimicrobial resistance:AMR)に起因する年間死者数は、このまま何も対策を講じない場合、2050年には全世界で1000万人に上り、癌による死者数を超えるとの試算が報告された。これを受け、わが国おいても16年からAMR対策アクションプランが実施されている。既存の抗菌薬を守り、新たな薬剤を開発するためには、薬学領域の研究者が総力を挙げてこの問題に取り組む必要がある。しかし、わが国では、微生物学や医療薬学以外の領域において、AMRに関する研究が極めて少ないのが現状である。
本シンポジウムは、国内外のAMRの現状と薬学領域の研究者に期待されているAMR研究を知っていただくことが目的である。これによって、薬学会のAMR研究が活性化し、生物・医療・化学などの分野横断的な研究テーマが生まれることを期待する。
(中南秀将)