富山県の薬剤師確保対策推進協議会は24日、2024年度入学予定となる富山大学薬学部薬学科の「地域枠生」を対象とした「地域薬剤師確保のための奨学金制度」を取りまとめた。募集人数は10人。在学中6年間で総額約710万円を貸与し、公的病院、県内の製薬企業、県職員のいずれかに9年間勤務することで全額返還免除とする全国初の方式を採用した。県は、貸与開始に必要な条例案を取りまとめた上で、9月の県議会に提出する予定。
富山県は、病院薬剤師の偏在指標が0.75と低く、製薬企業や行政でも不足している。その対策として県唯一の薬剤師養成機関である富山大薬学部薬学科に来年度入学生から地域枠が設けられることを受け、奨学金制度を全国初の地域枠と連動した方式で運用する。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。