
京都薬科大学の新理事長に就任した木曽誠一氏は、本紙の取材に応じ、「卒業生を重要な財産と捉え、活用や連携を考えたい」と語った。京都薬大は、私学の伝統校として業界の多方面に毎年300人以上の卒業生を輩出している。木曽氏は、卒後リカレント教育の受講生や講師、就職先の多様化を支援する存在として卒業生との連携強化が大学の発展に重要と指摘。ヘルスケア企業で事業戦略に関わった経験から、「大学経営の方向性として、薬学部を深耕することを考えたい」と話した。
新設薬学部の増加や少子化を背景に、定員割れを起こす薬系大学が少なくない中、京都薬大の経営は安定している。6年制薬学科の定員は360人。以前より志願者数が減少したことは課題だが、現在でも毎年2000人前後の志願者を集める。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。