◆小林製薬の紅麹含有製品による健康被害問題で新たに同製品との因果関係が否定できない死亡例が76例あったことが、厚生労働省から公表された。同社は3月22日に腎疾患等が発生したとの報告があったと発表後、5例の死亡例を報告したが、その後報告はなかった
◆厚労省に健康被害の状況を毎日報告するはずが、同社は6月14日に死亡例について他に調査中の事例があると報告。同28日に突然76件の死亡例が公表される異常事態となった
◆同社は当初から健康被害の公表が遅れて批判を受けた。社内調査検証体制を発表し、着実に取り組みを進めているはずだった。それが突然の76人の死亡例報告に武見敬三厚労相が「もう小林製薬だけに任せておけない」と激怒したのは当然だろう
◆結果的に対応能力のなさを示した格好で、国主導の調査体制が取られることになり同社の社会的信用も失墜した。突然の急展開は紅麹問題の根深さを実感する。もう同社は一つの対応間違えも許されない危機的状況に追い込まれたことは間違いない。
紅麹問題で新たに76件の死亡例
2024年07月03日 (水)
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