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公立化ありきの主張では

2024年07月22日 (月)

◆今年の出生数は70万人割れが視野に入ってきた。少子化の影響が大きい業界の一つが大学だ。既に全国の私立大学法人のうち18%に当たる101法人が経営難にあるとのデータもあり、生存競争が加速化する時代に入った
◆私大の公立化は打開策の一つと見られ、実際に山口東京理科大学は公立化後に志願者が急増し、薬剤師国家試験の合格率も9割を超える。ただ、公立化後に定員割れした大学もあり、安易に選択すべきプランとは言い難い
◆千葉科学大学の公立化に関する議論では、公立化ありきの主張が大学側から上がるが、危機的状況に陥る前からカリキュラムも含めて魅力的な大学づくりに全力を挙げてきたのか疑問が残る。仮に思惑通りに進んでも、現状のままでは再び経営が行き詰まるのは明白だ
◆大学が所在する銚子市の財政も潤沢とは言えず、委員からは街の衰退を嘆く声も聞こえる。自治体も魅力ある街づくりに知恵を出すなど二人三脚で汗をかかなければ、減少し続ける若者に選ばれる大学の実現は遠のいてしまう。



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