日本看護協会は、政府の2026年度予算で、訪問看護で必要時に薬剤が提供できる体制の構築を求める要望書を厚生労働省の城克文医薬局長宛てに提出した。訪問看護ステーション(ST)に配置可能な薬剤が限定的な現状を踏まえたもので、城氏は「訪問看護STに薬剤を配置することには課題もあるが、制度的対応はできる限りしたい」と応じた。
現在、訪問看護STに配置可能な薬剤は、消毒薬、グリセリン(浣腸用および外用)、白色ワセリン、生理食塩液など一部に限定されている。そのため要望書では、訪問看護STに必要な薬剤が配置されていないことで利用者の病状変化に即応できなかった経験がある看護師が7割を超え、医師が予め手順書で特定行為実施を指示しても薬剤が配置されていないため、必要な場面で特定行為研修修了看護師が薬剤を投与てきない制度的矛盾があると指摘した。
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