【メドテック・ジャパン】メドテックイノベーション大賞、ゼオンメディカルが受賞

2025年04月10日 (木)

 9日から11日開催されている医療機器の製造・開発に関する展示会・セミナー、メドテック・ジャパンに合わせて9日、革新的な医療機器を表彰するメドテックイノベーション大賞の選考・授賞式が行われ、今年度の大賞にゼオンメディカル株式会社(渡辺順一社長)が選ばれた。

左から副審査委員長のイヴ氏、ゼオンメディカルの米道氏、審査委員長の妙中氏

左から副審査委員長のイヴ氏、ゼオンメディカルの米道氏、審査委員長の妙中氏

 大賞は市販されている製品のうち大賞に応募したものの中から選ばれる。受賞したゼオンメディカルの製品は消化管内視鏡の処置具で先端部を2方向に屈曲できるという「ゼメックス先端可動カニューレ」。審査委員長の妙中義之氏(一般社団法人日本の技術をいのちのために委員会理事長)は、「臨床のアンメットニーズを同定し、それをどういう技術で満たせるかを見せた素晴らしい技術」と受賞理由を述べた。また、受賞式に臨んだゼオンメディカル高岡工場技術開発グループの米道渉氏は「明日からまた患者様、医療関係者の皆様のために頑張りたい」とコメントした。

 大賞に次ぐ技術賞はASTI株式会社(「ZELOSTATニードル」等を用いた注射システム)、以下アイデア賞は栃木精工株式会社(カテーテルを挿入せず気道クリアランスを実現する低侵襲性喀痰吸引法の考えを採用した鼻腔内吸引チップ)、優秀賞は野村ユニソン株式会社(持針器、鉗子、剪刀で親指と人差指のみで先端の回転および開閉が可能な独自構造)、期待賞はカーブジェン株式会社(細菌感染症の原因菌種推定と抗菌薬適正使用を支援するAIソフトウェア)、努力賞はファミリー・サービス・エイコー株式会社(緊急時や全身麻酔下、人工呼吸管理等で素早く簡単に理想のスニッフィングポジションを確保できる枕)がそれぞれ受賞した。

 選考委員は妙中氏のほか、伊関洋(社会医療法人至仁会介護老人保健施設遊施設長)、クリストファー・イヴ(インフォーママーケッツジャパン株式会社代表取締役)、久芳明(一般社団法人日本医療機器産業連合会常任理事)、俵木登美子(公益財団法人医療機器センター医療機器産業研究所テクニカルアドバイザー)、谷下一夫(一般社団法人日本医工ものづくりコモンズ理事長/学校法人北里研究所)、小林英津子(東京大学大学院工学系研究科教授)、高山真澄(経済産業省商務・サービスグループ医療・福祉機器産業室室長補佐)、日吉透修(株式会社テクノサイエンス代表取締役専務/前回大賞受賞企業)、浦田耕志(株式会社シマファインプレス代表取締役/前回大賞受賞企業)。

 写真は左から副審査委員長のイヴ氏、ゼオンメディカルの米道氏、審査委員長の妙中氏。

 ゼオンメディカルのウェブサイトによると、同社は、高分子合成と加工を得意とする化学メーカー日本ゼオン株式会社(東証プライム上場)の関連会社として、1990年1月1日に営業を開始(それ以前から日本ゼオンの研究開発センターの一部署として活動していた)。同時に世界初の「補助人工心臓」の製造承認を得た。本社は東京・丸の内のいわゆる新丸ビル内。


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