島津ダイアグノスティクスは5月から、再生医療等製品、特定細胞加工物による医療等の安全性に関する検査試薬、Finderシリーズの追加製品として「細菌用遺伝子検出キットBactFinder(バクトバインダー)」「真菌用遺伝子検出キットFungiFinder(ファンギファインダー)」の販売を開始した。
同社は、既に販売中の「マイコプラズマ遺伝子検出キット Myco Finder(マイコファインダー)」「ウイルス遺伝子検出キット VirFinder(ヴィルファインダー)」に加え、今回、細菌・真菌に関して迅速な試験が可能な両検査試薬を開発・販売した。
両検査薬は、核酸抽出から測定まで4時間以内で完了する「迅速試験系」と、前培養工程を経ることでより高感度な検出が可能になる「高感度試験系」の二つのプロトコールを有しているのが特長となっている。
再生医療や特定細胞加工物による医療行為において、細胞の安全性に関する社会的な関心が高まっており、非常に重要な課題となっている。中でも細菌、真菌による細胞の汚染については、通常、結果が得られるまでに14日間かかり[日本薬局方・無菌試験法(4.06)]、無菌性を十分に確認できずに使用されるリスクが生じる。こういった状況からも細胞に関する微生物の迅速試験法が求められていた。