テルモは6月末から、血糖測定システム「メディセーフフィットスマイル」をリニューアルし、販売を開始した。血糖測定を行う様々な世代へ「よりかんたん・安心で・もっとスマイル」を届けるため、操作フローや画面表示などの改良を行っている。
同システムは、血糖測定時に、穿刺した指先からの血液を採取するチップを裏表のない立体形状にすることで、装着から測定までを3ステップで行うことが評価されている。
今回のリニューアルでは、操作性向上や画面表示を改良し、幅広い世代にとってより使いやすい製品を目指した。自宅等でも安心して測定結果を記録できるよう、従来からある操作手順・測定結果の音声サポートを拡充し、音声の「再生」ボタンを新たに追加している。結果を再確認したい際に、ボタンを押すと測定値に加えて日時が読み上げられることで記録が取りやすくなっている。
血糖値レベルの表示については、従来の5段階から3段階にすることでシンプルに分かりやすく変更した。さらに、測定結果が低値だった場合に、「低」の文字の大きな表示とアラート音でより分かりやすく知らせる機能を追加した。低血糖を気づきにくい場合でも、早めの対応につながることが期待できる。
また、画面表示は、血糖値の文字のサイズを約26%大きくしたことに加えて、背景を黒色に変更し、うす暗い場所でもより見えやすいように視認性を向上させた。
糖尿病治療では、病院での診察だけではなく、日常生活での適切な血糖マネジメントなどの自己管理が重要となり、高齢者をはじめとする様々な世代にとって使い続けやすい製品が求められていた。