音響・振動技術を扱うリオンは9日、世界最大級のデータ分析コンペティションプラットフォーム「Kaggle(カグル)」で開催された国際コンペティション「BirdCLEF+2025」で、同社の大澤正俊(医療機器事業部開発部)および佐藤僚(研究開発センター研究開発室)の両氏が参加したチームが、全2025チーム中第5位に入賞し、金メダルを獲得したと発表した。
Kaggleは、世界中のデータサイエンティスト、AIエンジニアや研究者らが参加し、企業や研究機関が提供する課題に対して機械学習アルゴリズムやAIモデルの性能を競い合う、世界的な競技プラットフォーム。
今年の3月10日から6月5日にかけて「Cornell Lab of Ornithology」の主催で開催された同コンペティションは、コロンビアのマグダレナ渓谷にあるエル・シレンシオ自然保護区で収録された鳥類、両生類、哺乳類、昆虫類の鳴き声の音声データから、AIを用いて生物の種を特定する精度を競い合った。
同社チームは、多くの参加者が集まる中で第5位という優秀な成績を収め、金メダルを獲得した。
今回の結果は、音を対象としたAI分野における同社の技術力、特に現実的な問題を解決する力を実証するもの。 補聴器や騒音計などの「音」を扱う製品を長年にわたり提供してきた同社にとって、この分野でのAI技術の活用は極めて重要であると考えられる。同社では、AI技術の活用を積極的に推進しており、同コンペティションで得られた知見・技術は、同社製品における音環境の分類や特定の音の認識などの分野に応用できる可能性があるとしている。
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