富士フイルムは、20日からの3日間、横はなしのパシフィコ横浜で開催される「第9回アフリカ開発会議(TICAD9)」のテーマ別イベントに参加する。同社がアフリカで提供する幅広い医療機器・ソリューションを展示するほか、結核検診の支援活動をはじめとする医療アクセスの向上を支援する取り組みを紹介する。
同社の携帯型X線撮影装置は、小型・軽量で持ち運びがしやすく、外部電源がない環境でもバッテリー駆動により撮影が可能で、電力インフラの整備されていない地域などでの結核検診に貢献している。
また、同社独自のISS方式を採用したFPD(X線画像平面検出器)を組み合わせることで、低線量でも高画質な画像を得られる点や、画像処理ソフトウェアをインストールしたノートPC型コンソールと、AI技術を活用し画像解析で検診をサポートするアプリケーションを提供することで、解析結果をその場ですぐに確認でき、結核検診に役立っている。さらに同社はこれまでに、アフリカを含めた世界各国で結核検診の機会を届けていいる
今回同社は、日本貿易振興機構(ジェトロ)が開催するTICAD9イベントの企業展示ブースで、小型の携帯型X線撮影装置や体外診断用医薬品、超音波診断装置、MRIシステム、マンモグラフィ、内視鏡、医療ITソリューションなど、アフリカでの医療の質向上と医療アクセスの改善に貢献する幅広い医療機器・ソリューションを展示する。
また20日には、TICADのメイン会場で開かれるストップ結核パートナーシップ主催のセミナー「アフリカとともに:日本発イノベーションで結核終息へ」に参加。同社が、日本・アフリカの公的機関や民間の支援団体などと連携して展開する、携帯型X線撮影装置の提供を通じた結核検診の支援活動をプレゼンテーションする。
さらに、TICAD9の開催にあわせ15~28日まで、東京六本木の同社本社にあるFUJIFILM SQUARE(フジフイルム・スクエア)で、ストップ結核パートナーシップとの共催写真展を開催している。アフリカにおける結核との闘いに焦点を当て、結核と向き合う人々の姿や、支援の輪が広がる様子をとらえた写真の展示を通じて、結核終息に向けたグローバルな協力の重要性を伝えている。
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