佐賀大学病院薬剤部は今年度、薬剤師出向の実現を視野に県内全95病院を対象にした詳細な実態調査を進める。各病院の院長と薬剤部長から薬剤師数や充足感、業務範囲などについて回答を得る予定。県の行政担当者と医療関係者が連携を深め、収集したデータをもとに、地域医療の最適化に役立つ持続可能な薬剤師出向体制を目指す考えである。
県の委託を受けて実施するもの。基幹病院の収入増につながる薬剤業務向上加算の診療報酬新設が呼び水となり、全国各地で基幹病院から地方病院への薬剤師出向が始まっている。佐賀県の病院薬剤師の偏在指数は0.69で、九州・山口地区で下から2番目に低いが、県では早期の事例創出を目的とするのではなく、地に足をつけた形で地域医療の最適化と連動した出向体制の構築を検討する。
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