日本医薬品卸売業連合会は25日、2024年度の卸経営調査の概況(速報)を公表した(表参照)。それによると、売上高伸び率は2.35%、売上総利益率は0.16ポイント増の6.15%、販管費率は0.05ポイント増の5.04%となり、その結果、営業利益率は0.11ポイント増の1.11%となった。宮田浩美会長(スズケン会長)は、各社の努力で効率化を図ってきた販管費が、賃上げや外部委託費上昇などで5%台に戻ったことを説明した上で、「営業利益は1%台を何とか確保したが、コロナ前と比べればまだ元に戻っている状況とは言えない。卸各社が情報提供料を営業外収益から総利益へ移行したこともあり、実際には1%を回復していないのが実情だ」との認識を述べた。

経営管理委員会の担当理事である井口順之氏(ケーエスケー社長)も、営業利益がコロナ前の1.25%までも回復していないことから、「厳しい状況が続いている」と述べた。
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