経験薬剤師を積極採用

昌原氏
MIフォースは、薬局や病院、研究所に勤める薬剤師を対象に、コントラクトMR(CMR)やMSLとしての積極採用を強化する。癌や中枢神経、希少疾病などスペシャリティ薬が市場の主流になっている今、製薬企業からの専門性のある人材が求められており、その需要に応えるのが狙いだ。同社の教育研修力を生かし、新たなキャリア形成の場としてCSOを提案し、応募を呼びかけている。ほか、新たなCSOサービスも開発、展開を始めている。
人材獲得は、広く産業界の課題となっている。CSOにおいても同様だが、扱う医薬品が高度化、専門化していることから、専門性の高い人材が必要になっている。
そこで同社は、薬局や病院での臨床経験や、研究所での業務経験を持つ薬剤師の能力を生かしたいと考えた。
特に保険薬局は淘汰の時代を迎えている。同社は次のステップとしてCSOでの活躍を提案する。自らも薬剤師である社長の昌原清植氏は「薬剤師としてのキャリアを広げる良いステージになるはず」と期待を寄せる。
同社はCSOとして教育研修に自信がある。未経験者でも教育研修を徹底して行い、CMRとして育成するノウハウと輩出してきた実績があるからだ。
薬剤師にはそもそも十分な薬学知識がある。それに、これまでの業務を通じて培われた経験と高い専門性は、CMR、MSLに十分に生かせると同社は見ている。
MSLの育成においては社内外を対象に「MSL養成講座」を開講し、好評を博してきた実績を持つ。座学だけでなく、ワークショップも行い実践性を高めた内容だ。論文の読み方、論文の批判的吟味は癌領域の専門の医師が講師に立つ。異なる試験デザインの課題論文が提示され、受講者は事前に読み込み、受講者自身の論文解釈を発表するスライドを準備の上、受講する。そして、ディスカッションを通じ、正しい読み方とアウトプットを学んでいく。
また、新たなCSOサービスを開発、展開中だ。
一つは患者を支援するPSP(患者サポートプログラム)
これは主に同社の看護師が担当する。薬物治療にもデバイスを使うケースがあり、衛生的かつ適正に継続して使用してもらうには一定のトレーニングが必要だ。
しかし、近年は医療分野の働き方改革もあり、その役割を担う人材と時間の確保が臨床現場で課題になってきているという。その需要を同社は捉えサポートしていく。
もう一つの新たな取り組みは、マーケティング支援。主に希少疾病用薬を対象に、同社デジタルマーケターの活用による、より詳細に市場調査を行うサーピスだ。
希少疾病は患者数が少ない上、どこの施設で治療が行われているのか把握しにくい。そこで同社のデジタルマーケターがレセプトデータを精査し、独自のノウハウで確認していき、市場調査データとして提供する。
今後に向け昌原氏は、「私自身も薬剤師であり、主にCSOでキャリアを積んできた。今、次なるキャリアを考えている薬剤師の方がいらっしゃれば、私たちの蓄積した経験とノウハウを生かして、新たなキャリアを広げられると考えている。その手助けができるのならうれしく思う」と力強く語る。
MIフォース株式会社
https://www.miforce.co.jp/















