【積水化学】見守りセンサーを国際福祉機器展に出展‐来場者からは高い評価得る

2025年10月28日 (火)

 積水化学工業の高機能プラスチックスカンパニーは、Rehabilitation3.0(リハビリテーション3.0)と共同で、見守りセンサー「ANSIEL」(アンシエル)・データ活用アプリ「Reha3.0」(リハサン)を、今月8~10日に東京ビッグサイトで開催された「国際福祉機器展(H.C.R)2025」に出展した。リハビリテーション3.0は、厚生労働省の「介護系スタートアップ支援事業(CARISO)」に採択され、同事業の一環としてCARISOブースで同製品を展示し、出展社ピッチプレゼンテーションでも製品紹介した。

 「アンシエル」は、高精度センサーをベッドのマットレス下に設置することで、ベッド上の要介護者の動きを検知・解析。介護士のスマートフォン、パソコンなどの端末に通知する介護支援デバイス。わずかな圧力の変化を高精度で検知でき、非接触で心拍や呼吸、睡眠状態のモニタリングが可能となる。

 「リハサン」は、睡眠時のバイタルデータをAI技術で解析し、転倒ハイリスク者を可視化するAIアプリケーション。転倒リスクを3段階で可視化し、転倒ハイリスク者に限定してアラートを鳴らすことで、不要なアラートを減らし、見守り業務を8割削減できる。

 今回の展示会では、介護施設関係者や研究機関など、多くの来場者から大きな関心が寄せられた。特に、「アンシエル」で取得した情報をもとにAIが転倒リスクを推定できる点について、「これまでにない仕組みで非常に驚いた」「見守り業務のあり方が変わる」「早く現場で使ってみたい」といった声が数多くあった。

 また、睡眠中のデータをリハビリテーションや介護リスク評価に活用できることに対しても、「睡眠中データの新たな活用の可能性を感じた」「研究やケアマネジメントの現場にも応用できそう」といった意見があり、データ活用の幅がさらに広がることへの期待が高まっている。

 積水化学は今後、介護職従事者の業務効率改善や被介護者のQOL(Quality of Life)向上に寄与するため、全国の介護施設へ「アンシエル」の普及促進に取り組んでいく。また、「リハサン」の採用に向けた検討も進んでおり、今後さらなる採用拡大に向けて連携を強化すると共に、両社でより充実した介護サービスの提供を目指していく。


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