昨年12月1日にウエルシアホールディングスと経営統合し、日本最大のドラッグストア連合体として始動して4カ月超が経過したツルハホールディングス。このほど、2027年2月期から29年2月期の3カ年からなる中期経営計画を公表した。単なる事業拡大だけでなく、日本最大のドラッグストアグループがどのように価値を創出していくのか方向性を明確にした計画となっている。
中計では、ドラッグストア業界がこれまで規制緩和を契機として大型化してきたことやドミナントによる競争、PB(プライベートブランド)やECによる差別化を通じて、生活インフラへと進化してきたことなどを指摘。その上で、現状の認識としては、ドラッグストア同士の競争に加えて、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなど業態を超えた競争へと移行していることを挙げている。
こうした中、ツルハHDの強みは店舗、商品、顧客データの3点としている。国内最大規模の店舗網は全国へ広がり、幅広く良質な商品ラインナップを誇る。二つの強みによって得られるのが顧客データだ。
一方で、ツルハHDの鶴羽順社長は、「強みがまだ点としての存在であり、構造化されていない状態である」と強調。今後の競争に勝つために、これらを統合して顧客起点のネットワークへと進化させていく考えを示した。
中計の中で注目された数値目標に関しては、29年2月期における数値目標として、売上高2兆7000億円、EBITDA2025億円、EBITDAマージン7.5%、営業利益1350億円、営業利益率5.0%、ROE7.0%をそれぞれ掲げた。
ウエルシアHDとの経営統合に伴い、シナジーを最大化し、収益力を高めていく方針である。統合における最も重要な価値創出がシナジーになるが、中計の3年間で400億円の創出を見込んでいる。
また、重点戦略の一つに挙げられた調剤戦略では、単なる処方箋対応にとどまらず、プライマリケアの社会実装を目指すという。調剤併設率を現状の58%から3年後には62%まで引き上げる目標を掲げ、両グループがそれぞれ併設率を引き上げることでグループ調剤売上高は6000億円を計画している。ドラッグストアと調剤を一体化し、日常の健康相談から受診、服薬、フォローアップまで一貫したサービスの提供の実現が期待される。
同社が目指す姿は「ライフストア」。これは単なる物販業ではなく、顧客の人生そのものに寄り添うインフラになることだとしている。そこでは、ツルハとウエルシアの両者が長い間をかけて培ってきたノウハウ、育成してきたブランドや人材が支えとなる。
日本最大のドラッグストア連合体になったことによる日本最大の店舗網と顧客基盤を生かし、ライフストアを実現してもらいたい。




















