先日開催された日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)主催の第26回JAPANドラッグストアショーではメインテーマに「セルフメディケーションによるドラッグストアの未来像―NEXT25」を掲げた。ここ最近のドラッグストア業界では「NEXT25」がキーワードの一つとして取り上げられている。JACDSが一昨年に設立25周年を迎え、ドラッグストアショーも前回で25回を数える中、「NEXT25」として次なる25年を見据えるドラッグストア業界に注目が集まっている。
現在のドラッグストア業界は順調に店舗数を拡大させるなど、成長を続けている。JACDSが今年発表したドラッグストア実態調査(2025年度版)でも全国総店舗数は2万4536店舗に到達し、前年度調査よりも813店舗も増加している。近年は大型店の比率が7割近くに及び、特に300坪以上の店舗が大幅に数を増やしているなどの傾向が見られている。
近年の傾向である各社の旺盛な出店攻勢と共に、ドラッグストア業界の成長を牽引している要因の一つとして指摘されているのが、調剤分野の堅調な成長だ。ドラッグストアにおける調剤併設の推進などにより処方箋応需枚数が増加するなど、多くのドラッグストア企業においても調剤分野は堅調に推移し、各社の好調な業績に大きく貢献している。
全国ドラッグストア売上高(全国総売上高)を見ると、こちらも順調に拡大している。25年度実態調査の結果によると前年度比6.1%増の10兆6427億円で、前回調査で10兆円の大台を突破した後も引き続き成長を続けている。
JACDSは「近年の円安の進展、国際情勢の緊張による原油、その他の輸入材の大幅な値上げに伴う商品の値上げがワンストップショッピング効果にプラスして売上増につながっていると思われる」と分析する。
ドラッグストアは近年、インバウンド需要を獲得してきた。それに加えて、各店舗においては調剤や食品の取り扱い拡大によって日用品から医薬品、食品など、満遍なく様々な商品が取り揃えられ、一つの店舗で全ての買い物が済む“ワンストップショッピング”という利便性は非常に大きく、ドラッグストア業界の高い成長率にもつながっているのだと思う。
NEXT25のキーワードでも分かるように、JACDSおよびドラッグストア業界は次の成長、発展を見据えている。2030年には「売上高13兆円、店舗数3万5000店舗」という新たな目標も掲げ、着々と取り組みを展開させている。
加えて、ドラッグストア各社の先進的な取り組みもますます多彩となり、高い関心が寄せられている業界となっている。改めて次なる25年の成長や発展がどのように進捗していくのか注目したい。





















