TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

【国内初のDPP-4阻害薬】アジア人型にはSU薬と併用で‐清野裕氏(関西電力病院)が指摘

2009年12月11日 (金)
清野院長

清野院長

 関西電力病院の清野裕院長は8日、都内で講演し、国内で初登場するDPP‐4阻害薬「ジャヌビア」に関して、「特に日本で多い非肥満型の“アジア人型糖尿病”に有効ではないか」としながらも、「DPP‐4阻害薬にSU薬を併用することで、さらに十分な血糖コントロールが得られる」との考えを示した。その上で、アジア人型糖尿病は30代の若年者から発症することから、「長期の有効性を市販後に証していく必要がある」と課題を挙げた。

 DPP‐4阻害薬は、低血糖を起こさず、SU薬無効例でもインスリン分泌を促進するため、非肥満型のアジア人型糖尿病に有効と考えられているが、清野氏は「食事・運動療法を行うことが前提」とした上で、「新規発症患者と高齢者には、DPP‐4阻害薬が有効ではないか」との考えを示した。ただ、既に薬物療法を行っている2型糖尿病患者に対しては、投与は慎重であるべきと注意を促した。

 また、非肥満型のアジア人型糖尿病は、特に30代の若年者から発症する傾向があることから、「早期からの血糖コントロールを長年にわたって行わなければならない」と述べ、長期の有効性を市販後で検証する必要性を課題に挙げた。

 また、清野氏は「DPP‐4阻害薬のみで、他の経口薬を中止した場合には十分な血糖コントロールができない」と指摘。日本人2型糖尿病患者の6割が経口SU薬・グリニド薬を服用している実態から、「SU薬との併用が有効ではないか」との考えを示した。ただ、SU薬と併用する場合には、低血糖に注意が必要になるとした。

関連リンク


‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術