イスラエルのテバファーマスーティカル・インダストリーズと、英癌研究所技術開発部門「キャンサー・リサーチ・テクノロジー」(CRT)は、癌細胞のDNA修復機構(DDR)に作用する抗癌剤の研究開発で提携契約を結んだ。テバが資金提供し、CRTが創薬標的の検証からリード化合物の最適化を行い、癌の再発や治療抵抗性に関与するDDRを制御する治療薬開発を目指す。
DDRは、細胞内部で抗癌剤の細胞毒性を緩和し、癌細胞を化学療法のダメージから保護する重要な役割を担う。癌細胞は、癌治療によるDNA損傷を修復する能力が最も高い癌細胞が生き残るよう、修復機能を備えた突然変異体を選択的に複製し、癌の再発と治療への抵抗性につなげている。英癌研究所が、DNA損傷の原因と、DNA修復機構の解明に向けた研究を進めている。
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