理化学研究所は、くしゃみや咳などによる飛沫の飛散経路をシミュレーションする研究課題に、スーパーコンピューター「富岳」の機能を活用すると発表した。富岳を活用する新型コロナウイルス感染症対策の研究開発は、今回で五つ目となる。通勤電車内やオフィスなど、様々な条件下で感染リスクを評価した上で、空調や換気などを活用した感染リスクの低減対策を提案することを目的としている。
新たに富岳の計算機能を活用する研究課題は、「室内環境におけるウイルス飛沫感染の予測とその対策」(代表者:坪倉誠神戸大学大学院システム情報学研究科教授)。くしゃみや咳などで発生する飛沫の飛散経路を予測し、飛沫の周囲の流れがウイルス感染にどのような影響を与えるか推定することを目的としたもの。理研のほか、神戸大学、鹿島建設等が連携し、富岳への搭載を進めている超大規模熱流体解析ソフトを用い、高精度で大規模なシミュレーションを行う。
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