藤田医科大学は26日、新型コロナウイルス感染症を対象とした抗インフルエンザ薬「アビガン」の適応外使用に関する観察研究の中間報告を発表した。軽症患者では約9割で症状改善が認められた一方、重症患者の改善率は比較的低く、約3割は病状が悪化していた。さらに年齢が高いほど症状の改善率が低下する傾向も示され、死亡率は59歳以下の約2%に対し、60歳以上では2割を超えていた。同大学では「重症患者の治療経過が思わしくないことが読み取れる。死亡率が高齢患者で顕著に高い」と考察している。
観察研究は、新型コロナウイルス感染症の入院患者に対するアビガンの適応外使用投与例で有効性や安全性を俯瞰する目的で実施。2月から患者への投与を開始し、今月15日時点で407施設2158人が登録された。
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