鳥取大学染色体光学研究センターの研究グループは、東京薬科大学や九州大学などとの共同研究で、独自の染色体工学技術を用いてヒト抗体遺伝子全長を安定的に保持するマウスの作製に成功した。このマウスがヒトに類似した多様な抗体レパトア(多様性)を再現し、抗原で免疫した際、抗原特異的モノクローナル抗体の取得効率が高いことから、ヒト抗体産生マウスは安全性の高いヒト抗体医薬品の創出に役立つと期待されている。
研究グループは、染色体レベルでの遺伝子導入など、今回の研究の基盤となる染色体導入(トランスクロモソミック)マウス作製技術を世界に先駆けて開発してきた。独自の染色体工学技術により、マウス人工染色体(MAC)ベクターの開発に成功している。
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