希少薬の開発促進へ
医薬品医療機器総合機構(PMDA)は今年度から、患者会と連携した医薬品の情報提供・収集活動を試行的に実施する。第1弾として「日本ライソゾーム病患者家族会協議会」と連携し、今後発売されるライソゾーム病新薬の有効性・安全性に関する情報提供を迅速・確実に行えるよう患者向け資材を共同開発する計画だ。安全性情報の収集に向けては、同協議会が薬剤使用後の安全性情報を収集し、患者の声を組み入れた市販後のエビデンス構築を検討する。今回の試行結果を踏まえ、ライソゾーム病に限らず他の疾患にも協力対象の拡大を検討していく方針。
患者向けの医薬品情報提供では、PMDAホームページ、メディナビ、患者向け情報提供資材などの媒体を用いているが、多忙な医療現場に依存しているのが現状。ターゲットとなる使用者に情報を十分に提供できているとは言えない。一方、情報収集についても患者から報告される情報の質・量には問題を抱えている。
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