◆社会のインフラになろうと意識する薬局が増えつつあるように感じる。調剤報酬が対人業務中心に組み替えられるなど経営環境の変化が見込まれることや、地域包括ケアシステムの一員として幅広い役割を求められることが影響しているようだ
◆健康教室の開催や各種検査機器の設置、カフェ併設など、インフラを意識した様々な取り組みが見受けられる。疾患の予防や早期発見に取り組んだり、地域の人が集まる場を設けたりするなど、処方箋応需以外の接点を増やそうとしている
◆ただ、全国の総軒数で薬局とよく比較されるコンビニが年々社会のインフラ機能を強化しているのに対し、薬局の取り組みは不十分で、決定打に欠く印象がある。収益化も不透明だ
◆薬局のインフラ機能強化を目指すなら、健康維持や医療のファーストアクセスの場とするのが方向性の一つだろう。その場合、第1類医薬品の拡大、ワクチン接種など医師の権益に踏み込む必要性も出てくる。壁は高いが、今できる範囲で実績を積み上げることが欠かせない。
薬局のインフラ機能強化を目指すなら
2022年06月29日 (水)
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