2024年度診療報酬改定に向け、日本薬剤師会の森昌平副会長が1月18日、中央社会保険医療審議会委員としてデビューしました。会内で長年にわたり“社会保障畑”を担当し、これまでの経緯、変遷を事細かに熟知していますが“役者”揃の表舞台ではパフォーマンスも求められます。会長の登竜門ともいわれてきただけに、“裏舞台”対応を含め注目されます。
さて、別次元の「かかりつけ」で議論されています。かかりつけ薬剤師が単に保険点数上の名称なのに対し、「かかりつけ医」は医療法に書き込まれます。患者の診察は当然として「健康相談」が日常的な機能となれば、その次は費用の捻出の議論になるでしょう。薬局にとっても“調剤一辺倒”からの脱却は必須。新型コロナを機に、改めて「公衆衛生」業務が注目されていますが、この法制化は、薬局薬剤師の立場からも、薬局における健康相談、OTC医薬品等の販売などへの影響も懸念されます。
2024年度診療・調剤報酬改定に向けては、まず、絶対事項として骨太方針が発表されますが、既にスケジュール的には水面下で議論され、春には大方の方向は固まるとされます。直近の骨太方針2021では“リフィル処方箋”が取り上げられ実現しました。改めて閣議決定の重みを認識された方も多いのではないでしょうか。
リフィル処方を含め2022年度改定では、保険薬局の地域におけるかかりつけ機能の推進、懸案だった対人業務の評価充実として、調剤料の見直しにより、見かけ上、対物/対人業務の振り分けは一段落。では介護報酬との同時改定となる2024年度は何がテーマなのか。漆畑稔氏はズバリ、「データヘルスへの取り組みと評価」。それ以外に引き上げ材料が見当たらないと語ります。この数年、「医療」に加え保健・衛生面の別予算獲得を推し進める医師会と薬剤師会との攻防は如何に。漆畑氏に、最大焦点の骨太方針2023、その政治的攻防を踏まえ、次期改定を展望いただく。乞うご期待。
日時
2023年2月16日(木)15:00~17:00
会場
ビジョンセンター日比谷(千代田区有楽町 1-5-1 日比谷マリンビル3階)
(オンラインを含むハイブリッド方式での講演会)
演題
データヘルスと薬局~令和6年度調剤報酬のゆくえ~(仮)
講師
漆畑 稔 氏(日本薬剤師会相談役)
参加費
会員(無料)、非会員(リアル、オンラインとも3,000円)、学生無料
出欠のご連絡
2023年2月13日(月)までに、田中(t.tanaka@ytl.jp)宛てにお願いします。
※お申し込み時にリアル参加希望かオンライン参加希望かを教えてください。
当日の連絡先 080-3086-8607
※リアル参加は会員優先です。
※非会員のリアル参加希望者には、当日会場受付時に参加費を申し受けます。
※オンライン参加希望者には、事務局より2月15日に参加用URLを、非会員の方には口座番号も合わせてお知らせします。2023年2月中のご入金をお願い致します。
※随時会員募集中 t.tanaka@ytl.jp
主催
医療・医薬品情報研究会
https://www.ijouken.jp/
事務局・連絡先
学校法人 医学アカデミー 薬ゼミトータルラーニング事業部
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-18-3錦三ビル5階
専用ダイヤル 03-5577-4907
担当:田中・秋山