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【日本薬学会第143年会】シンポジウムの概要 創薬開発に向けた基礎免疫学の進歩

2023年03月23日 (木)

オーガナイザー
 柏倉淳一(北海道科学大薬)
 西田圭吾(鈴鹿医療大院薬)

 免疫とは「疫を免れる」ことであり、われわれの身近に起きる生体防御反応である。ウイルスなどの病原体から体を守る反応も免疫反応であり、新型コロナウイルスのワクチンによる予防は、正に免疫反応を利用した生体防御である。

 一方で、免疫反応の暴走はアレルギー疾患や自己免疫疾患につながる。厚生労働省の報告では、2005年には日本国民の3人に1人が何らかのアレルギー疾患に罹患していたのに対し、11年では2人に1人と増大している。医療人の一人である薬剤師にとって、免疫という生命現象についての詳細な理解や新しい知識の獲得は、現代社会特有の免疫アレルギー疾患に対する取り組みを行う上で必要なことである。

 本シンポジウムは5人のシンポジストに最新の基礎免疫学研究を紹介してもらう。さらにそれらの基礎研究がどのように創薬、疾病の予防・治療に活用できるかについても可能な限り説明してもらい、参加される方々と一緒に今後の展望について議論を深めたい。

 (柏倉淳一



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