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【日本薬学会第143年会】シンポジウムの概要 放射線と薬の力で医療はどう変わるのか

2023年03月23日 (木)

オーガナイザー
 小川数馬(金沢大新学術)
 木村寛之(京都薬大)

 核医学診断・治療において、放射性医薬品は必要不可欠である。2021年に177Lu-DOTATATE(ソマトスタチン受容体陽性の神経内分泌腫瘍)と131I-MIBG(褐色細胞腫・パラガングリオーマ)の2剤の核医学治療用放射性医薬品がわが国で承認されたように核医学治療への期待は大きく、低分子から高分子まで、多用な癌指向性分子を輸送担体として用いた創薬研究が進み、新展開を迎えている。

 一方、20年に承認されたホウ素中性子捕捉療法(BNCT)は、中性子線照射により、癌に集積したホウ素(10B)薬剤に生体内で核反応を起こさせ、生じたLi原子核とα粒子を用いた癌治療法であり、10Bを導入した薬剤が必須である。両治療法とも薬と放射線を組み合わせた治療法であるが、それに加えて、治療前の画像診断により治療薬の標的組織への集積を予測し、効率的な治療ができる、いわゆる、セラノスティクスである。

 本シンポジウムでは、核医学治療・BNCTの分野で最先端の研究を行っている研究者にご講演いただき、本分野の進捗と将来の可能性について議論する。

 (小川数馬



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