日本看護協会の井本寛子常任理事は22日、都内で開いた記者会見で、政府が閣議決定した規制改革実施計画で訪問看護ステーション（ST）での医薬品配置拡大に関する記載が削除されたことについて、「大変残念に思っている」と語った。今後、実施計画で示された在宅医療における薬剤提供の実態把握調査などを踏まえ、「しっかりと議論され、改善されることを期待したい」と訴えた。
実施計画では、訪問看護STにおける医薬品配置の拡大について、答申段階で盛り込まれていた「訪問看護STに必要な薬剤（最低限の数量に限る）を配置することも含め必要な対応を検討する」といった記載が「必要に応じて薬剤師、看護師、患者等に対し、具体的な課題を把握するための調査を行った上で、在宅患者に円滑に薬剤を提供する体制の整備に向けて必要な対応を検討する」と変更され、内容が後退した。
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