◆仮想現実(VR)やメタバースの技術を大学教育に活用している矢野浩二朗氏(大阪工業大学情報科学部准教授)の講演を聞く機会があった。薬学部では、まだほとんど見かけない一歩先の教育展開に驚いた
◆一つは、オンライン講義へのVRの活用。ユニークなのは学生をVR空間に誘うのではなく、自身がVR空間に入りアバターとなって講義を行う点だ。単調になりがちなオンライン講義がアバターの登場で対面講義に似た形になり、学生からは分かりやすいと好評という
◆メタバースの活用では、VR空間で学生に学びを深めてもらう。蛋白質の立体構造をVR空間内で提示し、ペプチド結合の場所を学生に答えさせるなど、メタバースの特性をうまく使っている
◆様々な工夫を凝らす矢野氏だが、VRやメタバースを導入しても課題は尽きない。「最初は目新しくても学生は飽きる」と言う。それを防ぐには、多様な教育手法や教材を駆使し、学生の主体的な学びを引き出すことが重要で、目指すゴールはまだ先にあるようだ。
VR活用で主体的な学びを引き出す
2023年09月04日 (月)
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