外来で特に役割大きく
癌専門病院の薬剤師が患者に介入することで副作用回避や重篤化を防いだ結果、年間3688万円に上る医療費削減効果が得られたことが、がん研究会有明病院薬剤部の研究で明らかになった。プレアボイド報告から、リスクに応じて医薬品副作用被害救済制度の平均支給金額をもとに算出した。先行研究と比べても医療費削減効果が上回る結果となっており、癌専門病院として薬学的介入による医療費削減効果が初めて示された格好だ。
薬剤師が薬物療法に関連した患者の副作用などの不利益を回避、軽減し、薬学的介入をした事例は、プレアボイド事例として日本病院薬剤師会に報告することとなっている。医薬品医療機器総合機構(PMDA)によると、医薬品副作用被害救済給付は毎年20億円以上の支払いが報告されている。
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