◆「認知症の人と家族の会」代表理事の鎌田松代さんと話す機会があった。承認が見込まれる早期アルツハイマー病薬レカネマブの治療で医療従事者に求めたいことは何か。看護師で業務上も親の介護経験からも認知症ケアに豊富な知見を持つ鎌田さんに尋ねた
◆「認知症は生活が大事」と鎌田さん。生活環境の善し悪しは治療に影響を与えるという。患者の生活環境も見ながら状態を判断し、対応してほしいというのが要望だった。治療の中に生活があるのではなく、生活の中に治療がある。その認識で取り組む姿勢を求めた
◆話を聞きながら、認知症基本法の基本理念を反芻していた。「全ての認知症の人が基本的人権を享有する個人として自らの意思によって日常生活および社会生活を営むことができる」。理念に掲げられたのは、この当たり前なことが実現できていないからかもしれない
◆在宅業務で認知症患者に対応する薬剤師もおられよう。鎌田さんの言葉、認知症基本法の基本理念は、現場で奮闘する医療従事者へのエールに思える。
認知症は生活が大事
2023年09月15日 (金)
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