高知県と東京薬科大学は21日、地域に貢献できる薬剤師の育成や確保等を目的に協定を締結した。東薬大を卒業した薬剤師が高知県内へき地の急性期病院で働きながら、同大学の4年間の博士課程にも在籍し、博士号を取得できる制度を構築する計画。奨学金の返済支援も組み込み、全体で9年間ほど高知県で薬剤師のキャリアを形成する期間を設ける。来年度からの運用開始を想定しており、主に県外出身者を高知県に呼び込みたい考え。他に類のない制度で、各地の自治体や薬系大学にとって参考になるモデルとなりそうだ。
高知県と東薬大のほか、高知県薬剤師会や同病院薬剤師会を含めた関係者間において、制度を構築することに合意した。来年度の開始に向け、具体的な制度設計を急ピッチで進める。合わせて高知県の来年度予算に奨学金の返済支援を盛り込むため、検討を深める。
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