持田製薬と大正製薬は、持田が医療用医薬品として製造販売している高脂血症・閉塞性動脈硬化症治療剤「エパデール」(一般名イコサペント酸エチル、EPA)のスイッチOTC化製品について、大正が販売する契約を締結した。持田では、エパデールのスイッチ化へ向け、早期の製造販売承認取得を目指しているが、OTC医薬品分野における大正の直販メーカーとしての豊富な販売実績とマーケティング力を生かすことに期待した。
エパデールは、持田が世界で初めて医療用医薬品として開発した高純度EPAで、高脂血症と閉塞性動脈硬化症に伴う潰瘍、疼痛および冷感の改善を適応症とする。EPAの高度な精製技術と大量生産能力を持つ日本水産から原体供給を受け、1990年から販売している。
今回の販売契約締結に関し、持田では「EPA製剤のリーディングカンパニーとして、患者治療用として医療用でエパデールを提供すると共に、スイッチOTC化のニーズにも応え、セルフメディケーションに新たな選択肢を提供していきたい」としている。