◆最近、複数の病院薬剤師と直接話をする機会があった。病院薬剤師ならではの業務の一つに、入院患者の癌化学療法における薬物管理や服薬指導があるが、口を揃えて情報提供の大切さを訴える
◆若手薬剤師は「最終的に治療を決断するのは患者自身で、薬剤師の役割は情報提供により、患者の選択肢を減らさないこと」と話していたが、別の薬剤師は、ネット上の“癌が治る”などの耳当たりの良い言葉に翻弄され、「化学療法の継続を拒否し、サプリや民間療法に数百万円を費やす患者を見ることは珍しくない」と実態を語る
◆億単位の年商を得ている民間事業者も存在する。高い広告費を出してネットの検索上位に上げるためのページ作りや、多くのアクセスを得るための巧妙な仕掛けに患者はすがり、騙される
◆社会保障費が膨れ上がる中、個人の医療情報リテラシーの欠如は将来的な国の損失にもつながる。しかし、正しいだけの情報は大衆に届かない。いかに正しく分かりやすい情報を国民に届けられるのかはメディアの課題でもある。
正しく分かりやすい情報を届ける
2024年01月24日 (水)
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