◆政府の総合科学技術会議が、公的研究費の不正使用防止に向けて共通的な指針作成を検討している。指針には関係府省、配分機関、研究機関が今後取り組むべき事項に盛り込まれる予定だ
◆具体的にはルールの明確化・遵守、研究者のモラル向上を強く求める。同時に研究者個人による不正を誘発しないように、研究費の機関管理徹底、研究費制度の改革などに取り組むことも掲げる
◆公的研究費とはいっても、本を正せば国民の血税。そのため「国民の生活を便利で豊かなものにする」「国民の安全や安心を守る」といった方向を基本に据えた研究に費やされるべきである。当然ながら国民もそのような研究を期待しているだろう
◆指針の必要性はもちろん理解できるが、こうした基本的な姿勢や国民の期待を、研究者が見失いさえしなければ、公的研究費の不正使用などは起きないはずだ。指針を作成せざるを得ない事態に陥った理由をきちんと受け止め、研究者には今後とも真摯な気持ちで研究に取り組んでほしい。
公的研究費の不正使用防止に向けて
2006年09月01日 (金)
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