オーガナイザー
齊藤達哉（阪大院薬）
堤康央（阪大院薬）
現代社会では、人類は様々な微粒子に囲まれながら生活を営んでいる。海洋中のマイクロ／ナノプラスチックや大気中のPM2.5・黄砂などの微粒子は、環境汚染物質として知られている。また、日々の生活で使用する工業製品・食品・化粧品などにも、微粒子が含まれている。これらの微粒子が人体に対して与える影響については十分に解明されておらず、微粒子の安全性・毒性を正確に把握し、必要な対策を講じることは急務である。
本シンポジウムでは、環境中に存在する微粒子の成分・動態、微粒子の体内動態、微粒子の生体内感知機構、微粒子の生殖毒性・神経毒性・免疫毒性、微粒子毒性を緩和する手法、微粒子の安全性予測などに関する最新の研究の取り組みを、各演者が紹介する。人類と微粒子が共生する新時代に向けて、本シンポジウムが微粒子と健康の関係について理解を深め、これからの微粒子研究のビジョンを共有する場となれば幸いである。
（齊藤達哉）
