◆未明から降り続けた雨が塵を洗い流し、淡い彩りの中にも木々の緑が映え、赤味がかった桜の蕾は花へと変わり始める。この10年で最も遅い桜の開花となった3月29日の東京。雨が上がると肌を撫でる風は柔らかく、景色に色がつき始め、春が駆け足でやってきたかのよう。桜の満開はあす4日の予想だ
◆雨が塵を払ったように、日本経済も長かったデフレの出口が見え始めた。1日の製薬各社の入社式の社長あいさつでは、未踏領域をイノベーションで切り開く姿勢を求める内容が目立ち、変わる経済環境の中で共に新事業を作り上げていく新入社員への期待がうかがえた
◆その事業活動を後押しする薬価制度改革も動き出す。新薬創出等加算の改善、迅速導入加算など業界が要望したイノベーションを後押しする施策が実現した。悪名高き中間年改定については与野党から疑問の声が上がり始め、首相が答弁するレベルになった
◆日本経済、製薬産業にも遅い春が訪れそうだ。次は、各社がイノベーションの花を咲かせる出番である。
春の訪れ
2024年04月03日 (水)
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