◆小林製薬が製造販売する機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」の摂取者が腎疾患等の健康被害を訴え、死亡や入院例が出ている問題は、1社だけの事案にとどまらず、紅麹を取り扱う食品関連企業や、その製品の購入者にまで広く影響を及ぼしている
◆同社が健康被害を把握してから約2カ月後に製品回収を発表したほか、問題のあった紅麹原料のロットが取引先の52社を含む173事業者に供給されていたことも事態を悪化させた。原料が紅麹というだけでの風評被害も多く散見される
◆先日、日本腎臓学会が同品に関連した腎障害に関する調査研究の中間報告を発表した。報告のあった47症例のうち40~69歳が9割を占め、女性がやや多い傾向にあったようだ。主訴は半数以上の症例で、倦怠感や食欲不振、尿の異常、腎機能障害だった
◆今回、製品から想定外で検出された成分が「プベルル酸」と公表された。現時点では、同成分が腎機能に及ぼす影響は解明されていない。事態収束のためにも一刻も早い原因究明が求められる。
一刻も早い原因究明を
2024年04月05日 (金)
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