◆厚生労働省は3月に「薬剤師臨床研修ガイドライン」を策定した。病院や薬局の各臨床現場で勤務する全ての薬剤師の研修を対象に、研修内容や方法をまとめたもので、研修期間は原則1年間以上と定めた
◆策定に協力した日本病院薬剤師会の武田泰生会長は4月の記者会見で、「でき上がって発出できたという点では良かった。それぞれの施設が参考にし、できる範囲の中でまずは取り組んでもらいたい」と語った
◆現在、薬剤師の卒後臨床研修は各病院や薬局、各企業の考え方に基づき個別に行われている。期間や内容は様々で統一されていない。薬剤師の質の向上を考えると、今回標準的な研修期間や進め方の指針が示された意義は大きい
◆今後はガイドラインを各現場で使ってもらう環境をいかに整備するかが焦点になる。医師のように公的資金を活用した臨床研修の制度化が実現すれば理想だが、ハードルは高い。その課題は分かった上で、どこまで理想に近づけられるのか。ここからが真の山場で、関係者の知恵と工夫が必要だ。
「薬剤師臨床研修ガイドライン」公表
2024年04月10日 (水)
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