◆新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類に引き下げられてから1年が経過した。街でマスクを着用する人は大幅に減り、円安が後押しする大勢の外国人観光客を見ると、感染対策に右往左往していた日々が遠い昔のように思える
◆開発や供給に関する動向が注目されたコロナワクチンについて、最近では大規模な廃棄、使用を終えた保冷庫の行方、外資製薬企業の事業撤退の話題などがあったが、大規模流行期と比べて国民の関心は低下したと言わざるを得ない
◆一方で、感染対策の緩和もあって季節性インフルエンザは今月まで長期間の流行が続いたという。人の流動増加により新たな感染症発生も懸念されるが、手洗いなどコロナ禍で得た予防知識は今後も役立つはずである
◆来年4月には、感染症対応強化を狙いとした国立健康危機管理研究機構の創設を控える。未知の感染症が発生しても国民が安心できる骨太な体制構築を求めたいし、われわれ報道側も根拠の曖昧な情報を排した有益な情報発信を肝に銘じたい。
コロナ5類移行から1年
2024年05月15日 (水)
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