◆これが噂に聞く孫正義流「超スピード仕事術」かと唸った。ソフトバンクグループが6月27日に行ったRWDとAIを組み合わせた癌治療支援サービスの発表会見が、トップセールスの場のようにも見えたからだ
◆発表されたサービスは、米国の約770万人の癌患者のRWDをAIが解析し、個々の患者に合った治療案を提示するもの。日本人データを拡充するには日本でも広く使ってもらう必要がある。孫会長兼社長は、「ジャンプスタートだ」と述べ、普及に自信を見せた
◆これが単なる決意表明ではないのは、会見にはサービスに関心を持ってほしい医療従事者を招いていたことだ。会見ではサービス紹介に続き、6人の癌治療KOLを交えパネルディスカッションも行われた。来場した医師はKOLの話に耳を傾ける
◆報道を介さずとも、その場で顧客候補に直接訴求する。発表、即訴求。まさに「ジャンプスタート」だ。プレスリリースを配らず、孫氏の発言に集中せざるを得ない場づくりもまた、シンプルだが工夫された演出であった。
孫正義流「超スピード仕事術」
2024年07月08日 (月)
‐AD‐
この記事と同じカテゴリーの新着記事
HEADLINE NEWS
新薬・新製品情報
人事・組織
企画
寄稿