◆これまでも紫外線が目に悪影響を与えることは知られていたが、目と紫外線に関する研究の第一人者である金沢医科大学眼科学講座の佐々木洋教授は「熱中症も白内障のリスクになる」と指摘する
◆熱中症は高温多湿な環境で体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態で、重症例では40℃以上になることも。こうした超高温環境では水晶体の温度も短時間ではあるが上昇するという
◆佐々木氏が5年間でレセプト追跡できた250万人以上のデータを対象に解析を行い、年代別の白内障発症率を比較したところ、熱中症罹患者の白内障発症リスクは非罹患者の3~4倍だった。熱中症が十分に白内障のリスクになり得ることが示されたが、「今後実験的に40℃以上の熱負荷による水晶体への影響の評価が必要」ともする
◆さらに、佐々木氏は「小児期のUV被曝は成人後の瞼裂斑、翼状片、白内障など疾患発症のリスクになる」とも指摘する。将来を考えれば、子供の外遊びも万全なUV対策が必要な時代ということか。
熱中症が白内障のリスクに
2024年07月10日 (水)
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