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新薬によるAD治療と共に

2024年07月26日 (金)

◆早期アルツハイマー病(AD)治療薬として2剤目となる日本イーライリリーの「ケサンラ」の承認が来週審議される。既にエーザイの「レケンビ」は臨床現場で投与が始まった。その後、わずか1年も経たず2剤目のAD薬が投入されることのインパクトは大きい
◆第III相試験の高い壁に阻まれ続けてきたAD薬開発はブレークスルーの兆しが見え始めてきた。患者に応じた薬剤の使い分けなど治療選択肢の拡大が期待される
◆しかし、患者・家族の立場から眺めると、様相は大きく異なるとも感じる。検査の結果、「軽度認知障害(MCI)で認知症ではない」と説明されても、物忘れしてしまうショックは他人の想像以上のものがある。気分が落ち込む中、負担の大きい治療を勧めにくいと感じる家族も多いのではないか
◆エーザイは開業医市場を目指すと明言している。かかりつけ医から治療を受けられれば日常生活の延長で受けやすい環境が整うと思う。今はまだ黎明期である。新薬によるAD治療と共に、受け入れ体制の進展にも期待したい。



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